ルビィ「片割れのジュエル」 イタリア編
※初めに
このお話は単体ではなく続きもののssとなっております
前回の話はこちら
1年生編
https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1647845635/
フェスライブ編
https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1648549909/
2年生編
https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1650022090/
このお話は単体ではなく続きもののssとなっております
前回の話はこちら
1年生編
https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1647845635/
フェスライブ編
https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1648549909/
2年生編
https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1650022090/
ルビィ「うーん、帰る前にランニングでもしていこうかな」
花丸「だったらマルも付き合うよ、善子ちゃんは?」
善子「私は梨子の家でピアノ練習してく、今日早いみたいだし」
ルビィ「分かった、またね」
善子「ええ」
鞠莉「……」
花丸「だったらマルも付き合うよ、善子ちゃんは?」
善子「私は梨子の家でピアノ練習してく、今日早いみたいだし」
ルビィ「分かった、またね」
善子「ええ」
鞠莉「……」
スタスタ……
英玲奈「用事は済んだのか?」
ツバサ「ええ、上手いこと進んでくれて助かったわ」
あんじゅ「それならいいんだけど……」
ツバサ「どうかした?」
キャーーーーーー!! ヤバイヤバイヤバイ!!!
あんじゅ「あの狂喜乱舞の様は一体なにかと思って」
英玲奈「ここからでも聞こえてくるな」
ツバサ「さあ……?」
英玲奈「用事は済んだのか?」
ツバサ「ええ、上手いこと進んでくれて助かったわ」
あんじゅ「それならいいんだけど……」
ツバサ「どうかした?」
キャーーーーーー!! ヤバイヤバイヤバイ!!!
あんじゅ「あの狂喜乱舞の様は一体なにかと思って」
英玲奈「ここからでも聞こえてくるな」
ツバサ「さあ……?」
本日はここまでです
それから3日後……
8月1日
コーチ「よーし、前々から話していた通りだが参加グループはこの組み合わせでいく」
コーチ「あと! 折角東京のほうに招かれたんだからな! 時間の無駄遣いすんなよー!」
コーチ「それと迷惑行為もなー!」
「「「はーい!!」」」
コーチ「ったく本当に分かってんだか……」
コーチ「お前たち、先導頼むぞ……私はちょっと挨拶回ってくる」
理亞・黒髪・茶髪「はい」
本日はここまでです
『大丈夫誰にも言わないから!』
『お姉ちゃんに知られてる時点で私の中ではもう終わってるんだって!』
ルビィ「えーっと、雪穂さん? 穂乃果さん?」
『ごめんルビィちゃん今からちょっと家族会議やるから! 詳しいことはまた後で!』
『あ、そうだルビィちゃんたちがいるところって内浦だったよね? 近いうちにそっちに行くからそのときはよろしくねー!』
ルビィ「! はい!」
『いやー楽しみだなー!』
『いいからお姉ちゃんちょっとこっち来て! じゃあまたねルビィちゃん!』
『お姉ちゃんに知られてる時点で私の中ではもう終わってるんだって!』
ルビィ「えーっと、雪穂さん? 穂乃果さん?」
『ごめんルビィちゃん今からちょっと家族会議やるから! 詳しいことはまた後で!』
『あ、そうだルビィちゃんたちがいるところって内浦だったよね? 近いうちにそっちに行くからそのときはよろしくねー!』
ルビィ「! はい!」
『いやー楽しみだなー!』
『いいからお姉ちゃんちょっとこっち来て! じゃあまたねルビィちゃん!』
────
理亞「…………」
ここあ「どーしたんですか、そんな顔して」ヒョコッ
理亞「別に、最後までよく分からないままだったなって」
こころ「ルビィさん達のことですか?」
理亞「うん」
こころ「そうですね、何かやってる雰囲気みたいなものは感じ取れるんですけど皆秘密にしているせいか、それ以上のことはさっぱり」
ここあ「おかげでもう6日目終了、私たちの出番終わっちゃったもんねー」
理亞「惜しかったわね、11位でしょ?」
ここあ「そうなんですよ! ギリギリ最終ステージに残れなくて!」
理亞(1年生同士のデュオでそこまでいけるだけでも大したものだと思うけど)
にこ「その前にちゃんと手洗いなさいよー……さてと」
理亞「あ、あの……初めまして、鹿角──」
にこ「鹿角理亞でしょ、知ってるわよ嫌でも」
理亞「え?」
にこ「はあ…………まあ上がっていけば? ここまで来ておいて帰すのもなんだし」
理亞「あ、はい。お邪魔します」
にこ「どうぞごゆっくり」
理亞(なんか……あまり歓迎されてない?)チラッ
にこ「…………」ハァ
理亞「あ、あの……初めまして、鹿角──」
にこ「鹿角理亞でしょ、知ってるわよ嫌でも」
理亞「え?」
にこ「はあ…………まあ上がっていけば? ここまで来ておいて帰すのもなんだし」
理亞「あ、はい。お邪魔します」
にこ「どうぞごゆっくり」
理亞(なんか……あまり歓迎されてない?)チラッ
にこ「…………」ハァ
ここあ「なんなら持ってきましょうか? 私たちのバイブル!」
理亞「は? バイブル?」
にこ「私が後で見せるからいいわ、その前に二人ともお風呂入っちゃって」
ここあ「はーい」
こころ「ちょっと! 私が先でしょ!」
ここあ「早い者勝ちだし!」
ドタバタドタバタ
理亞「あの……」
にこ「ああ悪いわね、先に入らせちゃって」スクッ
理亞「構いませんというか、そこまでお世話になるつもりは─」
にこ「でもあの子たちは泊める気満々よ」カチャカチャ
ジャー…
理亞「…………」
にこ「嫌なら私が説得するけど」ゴシゴシ
理亞「は? バイブル?」
にこ「私が後で見せるからいいわ、その前に二人ともお風呂入っちゃって」
ここあ「はーい」
こころ「ちょっと! 私が先でしょ!」
ここあ「早い者勝ちだし!」
ドタバタドタバタ
理亞「あの……」
にこ「ああ悪いわね、先に入らせちゃって」スクッ
理亞「構いませんというか、そこまでお世話になるつもりは─」
にこ「でもあの子たちは泊める気満々よ」カチャカチャ
ジャー…
理亞「…………」
にこ「嫌なら私が説得するけど」ゴシゴシ
にこ「ほら、持ってきたわよ例のバイブル」
理亞「ボロボロですね」
にこ「これでも大切に保管しているのよ」
理亞「あの、にこさん。けどこれ少し可笑しいと思うんですが」
にこ「なにが?」
理亞「だってこの時期…10月号って私たちまだラブライブ優勝していないですし」
にこ「私の妹たちはその前からあんたたちを注目してたってだけの話でしょ」
理亞「え?」
にこ「この記事はね、フェスライブデュオ部門優勝と東京ライブ大会1位について書かれているものなの」
理亞「!」
理亞「ボロボロですね」
にこ「これでも大切に保管しているのよ」
理亞「あの、にこさん。けどこれ少し可笑しいと思うんですが」
にこ「なにが?」
理亞「だってこの時期…10月号って私たちまだラブライブ優勝していないですし」
にこ「私の妹たちはその前からあんたたちを注目してたってだけの話でしょ」
理亞「え?」
にこ「この記事はね、フェスライブデュオ部門優勝と東京ライブ大会1位について書かれているものなの」
理亞「!」
にこ「あのねえ、実力がどうとか個人でのリスペクトについてどうこう言うつもりはないけど、自分の功績を客観的に分析するくらいのことはしなさいよ」
にこ「フェスライブデュオ部門2年連続優勝、ラブライブも同様2年連続優勝。歴代でも個人でこんな記録を打ち立てたスクールアイドルなんていないから」
にこ「こんなの怪物でしょ、控えめに言っても」
にこ「それに、同じ妹としても鹿角理亞って人間に対して思うところはあるんじゃない?」
理亞「そういう、ものなんでしょうか」
にこ「理亞。あなたって意外に謙虚よね、もっと自意識過剰かと思ってたけど」
理亞「なんで毎回余計な一言付け加えるんですか、わざとですか」
にこ「あんたに言われたくないんだけど」
にこ「フェスライブデュオ部門2年連続優勝、ラブライブも同様2年連続優勝。歴代でも個人でこんな記録を打ち立てたスクールアイドルなんていないから」
にこ「こんなの怪物でしょ、控えめに言っても」
にこ「それに、同じ妹としても鹿角理亞って人間に対して思うところはあるんじゃない?」
理亞「そういう、ものなんでしょうか」
にこ「理亞。あなたって意外に謙虚よね、もっと自意識過剰かと思ってたけど」
理亞「なんで毎回余計な一言付け加えるんですか、わざとですか」
にこ「あんたに言われたくないんだけど」
「SUNNY DAY SONG SUNNY DAY SONG」
「高く跳びあがれ」
ここあ「わっはー! 懐かしい!」
こころ「いいなあ、私たちも混ざりたい」
虎太郎「……」トントントントン
にこ「虎太郎はもっとリアクション大きくてもいいんじゃない?」
虎太郎「……べつに、そんなんじゃないし」
にこ「まったく…誰に似たんだか」クスッ
虎太郎「にこにー」
にこ「後で覚えておきなさいよ」
にこ(流石に提案までしたかどうかは、分からないけど)
理亞「……」
理亞「なんていうか」
こころあ「?」
理亞「流石ね、ルビィ」
こころ「ああ、そうですね」
ここあ「ダンスとか今じゃ一番上手いですもんね」
理亞「ううん、そうじゃなくて」
こころ「え?」
理亞「変わらないのに同じじゃないっていうのは、他の人が思っている以上に凄いことよね」
ここあ(どういう意味だろ?)ヒソヒソ
こころ(さあ……?)
理亞「……」
理亞「なんていうか」
こころあ「?」
理亞「流石ね、ルビィ」
こころ「ああ、そうですね」
ここあ「ダンスとか今じゃ一番上手いですもんね」
理亞「ううん、そうじゃなくて」
こころ「え?」
理亞「変わらないのに同じじゃないっていうのは、他の人が思っている以上に凄いことよね」
ここあ(どういう意味だろ?)ヒソヒソ
こころ(さあ……?)
雪穂「そうだね。今回は上手くいったけど来年以降もこれが続けられるとは思えないし」
聖良「ですよね……」
雪穂「でも、前例は出来た」
聖良「前例ですか?」
雪穂「うん、誰もやったことがないこととか、そういうのって皆あまり手が出せないんじゃないかなと思うけど」
雪穂「過去にこんなことがあったんだって事実があるとさ、それだけで出来るかもしれないって気になってくるでしょ?」
雪穂「少なくとも私はそういうタイプだから」
聖良「そうですね、事実ルビィさんもμ'sの皆さんが先にやっていたからこれを思いついたわけですし」
雪穂「うん、だからきっと大丈夫。まだ全部の問題が解決したわけじゃないけど」
雪穂「これを機にフェスライブはまた変わっていくはず、いや、お姉ちゃんたちと一緒に変えていってみせるよ」
聖良「ですよね……」
雪穂「でも、前例は出来た」
聖良「前例ですか?」
雪穂「うん、誰もやったことがないこととか、そういうのって皆あまり手が出せないんじゃないかなと思うけど」
雪穂「過去にこんなことがあったんだって事実があるとさ、それだけで出来るかもしれないって気になってくるでしょ?」
雪穂「少なくとも私はそういうタイプだから」
聖良「そうですね、事実ルビィさんもμ'sの皆さんが先にやっていたからこれを思いついたわけですし」
雪穂「うん、だからきっと大丈夫。まだ全部の問題が解決したわけじゃないけど」
雪穂「これを機にフェスライブはまた変わっていくはず、いや、お姉ちゃんたちと一緒に変えていってみせるよ」
それから数日後……
とある建物
「はい、はい……分かりました、すぐそちらの方へ伺います」
「はい、ではまた後程……失礼します」
「お仕事?」
「ええ。面白そうだけど、ちょっと厄介でもありそうなやつね」
「あと長くなりそう。まあ行ってみれば分かるわよ」
「行ってみればって、私も行くの?」
絵里「そうよ、出発の準備して亜里沙」
絵里「せっかくのご招待、お相手を長く待たせるわけにはいかないものね」フフッ
鞠莉父「つまりこうだ、その10日後に行われるライブまでに君たちが自分の力だけで観客を集め、尚且つそのライブも成功を収めること」
鞠莉父「それが私の出す条件だ、出来ないなら今後鞠莉は私たちの言うことに従ってもらう」
「…………」
鞠莉父「お前もそれでいいよな?」
鞠莉母「……いいでしょう」
月「……あのー、ちょっと」
鞠莉父「ん?」
月「話が決まりつつあるところ聞くのもなんですけど、少し気になったので。いいですか?」
鞠莉父「構わないが」
月「僕はまあ、部外者って立ち位置なのでよく分からないんですが……そもそも、どうしてAqoursのみんなにそんな大事なことを任せるんですか?」
鞠莉父「それが私の出す条件だ、出来ないなら今後鞠莉は私たちの言うことに従ってもらう」
「…………」
鞠莉父「お前もそれでいいよな?」
鞠莉母「……いいでしょう」
月「……あのー、ちょっと」
鞠莉父「ん?」
月「話が決まりつつあるところ聞くのもなんですけど、少し気になったので。いいですか?」
鞠莉父「構わないが」
月「僕はまあ、部外者って立ち位置なのでよく分からないんですが……そもそも、どうしてAqoursのみんなにそんな大事なことを任せるんですか?」
ダイヤ「私は異論ありませんわ、皆さんは?」
「…………」
絵里「答えはまとまったみたいね」
ダイヤ「はい、おかげさまで」
絵里「なら私たちの方も、ちゃんとそっちに合わせて決めておかないとね」
ダイヤ「と言いますと?」
絵里「ガイド役、必要でしょ? それに現地の人と話せる通訳者もね」
月「あっ! そういうことなら僕もお手伝いしますよ!」
絵里「あら助かるわね、じゃあ私たち3人で話し合いましょうか」
「…………」
絵里「答えはまとまったみたいね」
ダイヤ「はい、おかげさまで」
絵里「なら私たちの方も、ちゃんとそっちに合わせて決めておかないとね」
ダイヤ「と言いますと?」
絵里「ガイド役、必要でしょ? それに現地の人と話せる通訳者もね」
月「あっ! そういうことなら僕もお手伝いしますよ!」
絵里「あら助かるわね、じゃあ私たち3人で話し合いましょうか」
絵里「ギルキスには月が」
月「やるからには精一杯務めさせていただきます、梨子お嬢様」ペコリ
梨子「何それ、変な月ちゃん」クスクス
月「やってみると意外とハマるよ、英雄騎士の真似事っていうのも」
絵里「そして、アゼリアには私が付くことになったわ」
ダイヤ「絵里さんが私たちのところへ、ですか」
果南「これは心強いね」
花丸「それに大人のお姉さんって感じがするずら~……格好いいなあ」
絵里「そ、それは褒めすぎよ……」
ダイヤ(照れてる……こういった称賛にはあまり慣れていないのかしら?)
月「やるからには精一杯務めさせていただきます、梨子お嬢様」ペコリ
梨子「何それ、変な月ちゃん」クスクス
月「やってみると意外とハマるよ、英雄騎士の真似事っていうのも」
絵里「そして、アゼリアには私が付くことになったわ」
ダイヤ「絵里さんが私たちのところへ、ですか」
果南「これは心強いね」
花丸「それに大人のお姉さんって感じがするずら~……格好いいなあ」
絵里「そ、それは褒めすぎよ……」
ダイヤ(照れてる……こういった称賛にはあまり慣れていないのかしら?)
おつ
梨子「はいこれ、私から」
月「! これって昨日のお土産の……僕にあげるものだったの?」
梨子「うん、言葉で伝えるのもいいと思うけど」
梨子「それだけじゃ足りないかなって、月ちゃんも私もまだまだお互いに知らないことがたくさんあるから」
梨子「だから、それを押し退けて無理に仲良くする必要なんてないと思うの私は」スタスタ
梨子「今日はその一歩目」
月「梨子ちゃん……」
梨子「だから月ちゃん」
クルッ
月「!」
梨子「ちゃんと見ていてね、私のこと」フフッ
──
─
月「! これって昨日のお土産の……僕にあげるものだったの?」
梨子「うん、言葉で伝えるのもいいと思うけど」
梨子「それだけじゃ足りないかなって、月ちゃんも私もまだまだお互いに知らないことがたくさんあるから」
梨子「だから、それを押し退けて無理に仲良くする必要なんてないと思うの私は」スタスタ
梨子「今日はその一歩目」
月「梨子ちゃん……」
梨子「だから月ちゃん」
クルッ
月「!」
梨子「ちゃんと見ていてね、私のこと」フフッ
──
─
キャッキャ
ルビィ「でも、まさか島があんなに小さいだなんて思いませんでした」
ルビィ「地図で見たときからちょこんとあっただけだけど、実際に見てみると本当に……」
亜里沙「ランペドゥーザ島の面積は20k平米、みんなの知ってる内浦よりも小さいからね」フワァ~…
亜里沙「まさに、神秘の島って感じだね」
ルビィ「亜里沙さん、おはようございます」ニコ
亜里沙「うん。ごめんね移動中に寝ちゃって」
ルビィ「いえ、全然平気ですから。私も色々考えごとしていましたし」
亜里沙「ありがとう、そう言ってもらえると私としては助かるよ」
ルビィ「!? あ、あの」
亜里沙「手を繋げばボーっとしてても大丈夫でしょ?」
ルビィ「ご、ごめんなさい」
亜里沙「あのねルビィちゃん、何か話したいことがあるならまた後で聞くよ?」
亜里沙「だって私、そのためにここにいるんだから」
ルビィ「え?」
亜里沙「ふふっ」ニコニコ
亜里沙「手を繋げばボーっとしてても大丈夫でしょ?」
ルビィ「ご、ごめんなさい」
亜里沙「あのねルビィちゃん、何か話したいことがあるならまた後で聞くよ?」
亜里沙「だって私、そのためにここにいるんだから」
ルビィ「え?」
亜里沙「ふふっ」ニコニコ
一方その頃
千歌「おーーーっ!! 飛んでる! ほんとに飛んでる!! なにこれ凄い!」
曜「いやー! 一度でいいからこのフライングボート乗ってみたかったんだよねー!」
千歌「確か、水の透明度? それがとっても高いからこうなるんだっけ?」
曜「そうそう!」
千歌「でも本当……海にいるのに空にいるみたいに感じるって凄すぎるよ!」
曜「ね! パンフレットで見たときからここは絶対行くって決めてたんだー!」
曜「実はちょっと憧れてたんだよね、こんな綺麗な海でクルージングするの」
千歌「ふーん、だからツアーじゃなくてわざわざレンタルしたんだ? 私はどっちでもいいけど!」
曜「んー……それもあるんだけど、ツアーだとほら。すぐ戻れないからさ」
曜「あんまり離れるとルビィちゃんや亜里沙さんに心配かけちゃうし」
千歌「あーそれもそうだね、うっかり…」
─それから……
ホテルの一室
ルビィ「船上ライブ、ですか?」
亜里沙「うん、千歌ちゃんと曜ちゃんは今日体験したから分かると思うんだけど」
亜里沙「ここってボートツアーが凄く人気な場所なんだよね」
曜「そういえば……」
千歌「向こう側にはたくさん人がいたよね」
亜里沙「それで、明日からは私たちもこのツアーに参加……というより協力するような形で曲を披露させてもらえるよう交渉してきたの」
千歌「亜里沙さんすご!!」
ルビィ「いつの間に……」
亜里沙「えへへっ二人を待ってた間にちょっとね、じゃあ次はツアーの内容を説明するね? みんな地図を見て」トントン
「──!!」
絵里「その点で言えば、今のあなた達はとても平常ではないわね。理由は色々あると思うけど」
絵里「それくらいは昨日出会ったばかりの私でも分かるわ。特にダイヤ」
絵里「私も迂闊だったけど、ここに来てから尚のこと心に余裕がなくなってきてるわね」
ダイヤ「……それはっ」
絵里「その点で言えば、今のあなた達はとても平常ではないわね。理由は色々あると思うけど」
絵里「それくらいは昨日出会ったばかりの私でも分かるわ。特にダイヤ」
絵里「私も迂闊だったけど、ここに来てから尚のこと心に余裕がなくなってきてるわね」
ダイヤ「……それはっ」
絵里「穂乃果と雪穂ちゃんから聞いたわ、日本でのあなた達の活躍」
絵里「確かに今回のノルマは達成するには少し厳しい条件かもしれないけど」
絵里「あなた達三人がいつも通りの力を出せれば、問題なく乗り越えられると私は思ってる」
絵里「だからダイヤももっと自分を信じなさい」トンッ
ダイヤ「っ」ドキ
絵里「あなた、強いんだから」
絵里「ね?」ニコッ
ダイヤ「…………分かりましたわ」
ダイヤ「絵里さんの案に、私も賛成します……先ほどは失礼いたしました」
絵里「ありがとう、ダイヤ」フフッ
絵里「確かに今回のノルマは達成するには少し厳しい条件かもしれないけど」
絵里「あなた達三人がいつも通りの力を出せれば、問題なく乗り越えられると私は思ってる」
絵里「だからダイヤももっと自分を信じなさい」トンッ
ダイヤ「っ」ドキ
絵里「あなた、強いんだから」
絵里「ね?」ニコッ
ダイヤ「…………分かりましたわ」
ダイヤ「絵里さんの案に、私も賛成します……先ほどは失礼いたしました」
絵里「ありがとう、ダイヤ」フフッ
絵里「特別な間柄ってことかしら?」
ダイヤ「果南さんとは、幼い頃からの付き合いですから」
ダイヤ「故に分かってしまうんです、心境の変化というものが。たとえ当の本人が無意識だとしても、私には……」
絵里「ダイヤ……あなた」
ピンポーン
ダイヤ「そろそろ到着するみたいですわね、二人を起こさなければ」
絵里「……」
ダイヤ「申し訳ありませんがお話はまたの機会に」
絵里「そうね、私も手伝うわ」
ダイヤ「助かります」
ダイヤ「果南さんとは、幼い頃からの付き合いですから」
ダイヤ「故に分かってしまうんです、心境の変化というものが。たとえ当の本人が無意識だとしても、私には……」
絵里「ダイヤ……あなた」
ピンポーン
ダイヤ「そろそろ到着するみたいですわね、二人を起こさなければ」
絵里「……」
ダイヤ「申し訳ありませんがお話はまたの機会に」
絵里「そうね、私も手伝うわ」
ダイヤ「助かります」
絵里「ダイヤは?」
ダイヤ「流石に実践での会話形式となると、現地であるイタリア語で話すのは難しいですが……」
ダイヤ「英語なら、多少の覚えはあります。それで良ければ」
絵里「充分よ。なら会話の翻訳と解説はダイヤに任せてもいいかしら?」
ダイヤ「私がですか?」
絵里「そう、関係者に色々と話を通すのはもちろん私がやるわ。当然ね、でも」
絵里「その会話の意図を汲み取って二人へ伝えるのはあなたの役目」
絵里「出来る?」
ダイヤ「……」
ダイヤ「やります」
絵里「いい返事ね」ニコッ
ダイヤ「流石に実践での会話形式となると、現地であるイタリア語で話すのは難しいですが……」
ダイヤ「英語なら、多少の覚えはあります。それで良ければ」
絵里「充分よ。なら会話の翻訳と解説はダイヤに任せてもいいかしら?」
ダイヤ「私がですか?」
絵里「そう、関係者に色々と話を通すのはもちろん私がやるわ。当然ね、でも」
絵里「その会話の意図を汲み取って二人へ伝えるのはあなたの役目」
絵里「出来る?」
ダイヤ「……」
ダイヤ「やります」
絵里「いい返事ね」ニコッ
花丸「──♪ ────♪」
ダイヤ「! この声……」
「」ピタッ
果南(他の人たちの歌声が、止んだ)
絵里「素敵ね、歌声が洞窟全てに染まっていくみたい」
絵里「まるで、この青い海があの子を受け入れてくれるかのように」
ダイヤ・果南(…………)
絵里「あら? ちょ、ちょっと詩的すぎたかしら?」
ダイヤ「いえ、すみません。つい懐かしかったものですから」
絵里「懐かしい?」
ダイヤ「はい……」
ダイヤ(彼女のあの顔を見るのは、いつぶりでしょうか)
ダイヤ「! この声……」
「」ピタッ
果南(他の人たちの歌声が、止んだ)
絵里「素敵ね、歌声が洞窟全てに染まっていくみたい」
絵里「まるで、この青い海があの子を受け入れてくれるかのように」
ダイヤ・果南(…………)
絵里「あら? ちょ、ちょっと詩的すぎたかしら?」
ダイヤ「いえ、すみません。つい懐かしかったものですから」
絵里「懐かしい?」
ダイヤ「はい……」
ダイヤ(彼女のあの顔を見るのは、いつぶりでしょうか)